素材名 | 押出成形時の特徴 |
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硬質PVC (硬質塩化ビニール) |
耐久性、加工性、使用範囲の広さ、コストなどの あらゆる面で最もすぐれている材料です。 以前は環境問題で敬遠されていましたが、 機能、コスト等で見直され最近では頻繁に使用されています。 樹脂2色成形を行う場合は、軟質PVCとの組み合わせが可能です。 |
軟質PVC (軟質塩化ビニール) |
硬度、色調に対応しやすく、耐久性、加工性、使用範囲の広さ、コストなど、 あらゆる面で最もすぐれている材料です。 樹脂2色成形を行う場合は、軟質PVCとの組み合わせが可能です。 |
ABS (アクリルニトル ブタジエン スチレン) |
押出成形に多く使用されている素材です。 各メーカーにいろんな特徴を持ったグレードがあります。 一般的なグレードの他に、難燃グレード、耐候グレード、 耐熱グレード、摺動グレード、透明グレード等があります。 樹脂2色成形を行う場合は、エラストマーとの組み合わせが可能です。 |
AES (アクリルニトル エチレン- プロピレン‐ジエン スチロール) |
ABSの耐候性を改良した材料です。 押出成形品を屋外で使用する際や、 耐紫外線を考慮する時に使用されます。 基本特性はABS樹脂と同等です。 樹脂2色成形を行う場合は、エラストマーとの組み合わせが可能です。 |
PP (ポリプロピレン) |
他の樹脂に比べて剛性がやや劣りますが、 割れにくく、耐熱性が優れている材料です。 当社では、タルクを20%~30%配合して押出成形することが多いです。 樹脂2色成形を行う場合は、エラストマーとの組み合わせが可能です。 |
PE (ポチエチレン) |
耐薬品性、摺動性をもとめる部材に多く使用される材料です。 PEは硬度が違うタイプが2種類あり、 柔らかさが特徴のLDPE(低密度ポリエチレン)と 硬さが特徴のHDPE(高密度ポリエチレン)に分けられます。 その中でも、弊社ではHDPE(高密度ポリエチレン)を主に 成形しています。 より摺動性を必要とされる場合は、表面改質剤を配合して 成形を行っています。 |
PS (ポリスチレン) |
PSには、汎用ポリスチレン(GPPS)と 耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)があります。 用途により両者をまぜて使用することもあります。 いわゆる発泡スチロールの材料であり、 弊社では2倍程度に発泡させて成形することが多いです。 樹脂2色成形を行う場合は、AS(アクリルスチロール)等を 表皮材として組み合わせるこ とが可能です。 |
PC (ポリカーボネート) |
透明で耐衝撃性、耐候性に優れた素材です。 難燃グレードや乳半色などがあります。 |
PMMA (アクリル樹脂) |
透明性に優れた素材です。 一般的には射出成型、アクリル板、アクリルパイプで 多く使用されています。 当社では形状、大きさにもよりますが、 異形押出成形も承っています。 |
エラストマー | エラストマーとは広義の名称であり、 おおむね柔らかい樹脂を指します。 エラストマーの種類として、オレフィン系エラストマー、 スチレン系エラストマー等があります。 使用目的、使用環境、硬度、反発弾性、肌触り、 タック感等を考慮検討し、材料を選定します。 硬質系の材料と樹脂2色成形を行う場合は、 その接着性を考えた材料選定を行います。 |
※お客様からお持込いただいた素材で成形することも可能です。
上記以外の素材を使用されたい場合でも、どうぞお気軽にご相談ください。